日本カトリック障害者連絡協議会役員による殺傷事件について

                                           日本カトリック障害者連絡協議会
                                                 会長  江戸 徹

 日頃より、日本カトリック障害者連絡協議会へのご理解とご支援をいただき心よりお礼申し上げます。

 私たちカトリック障害者連絡協議会は、病者、障害者がカトリック精神に基づき生ける
キリストの共同体の一員として、社会の福音化を目指して活動してまいりました。そして、2016年7月に起きた「相模原津久井やまゆり園障害者殺傷事件」に対しては、「私たちキリスト者は神様から授かった命が尊ばれ、社会においてすべての人の尊厳が守られる事を 願っています」と声明を出し、命の大切さを訴えました。

 しかしながら、2021年3月5日、当会役員の一人が、職務上介護関係にあった障害の  ある女性を殺害するという誠に衝撃的な事件が起こりました。どのような動機があったとしても、人を殺害するという今回の犯行は断じて許されることではありません。命の大切さを訴えてきた我々の根本理念を踏みにじる今回の事件は、カ障連会長として慙愧に堪えず、痛恨の極みであります。

 ご支援いただいております会員はじめ寄付者の皆様、そして関係するすべての皆様には、多大なるご心配をおかけしておりますことを深謝いたしますとともに、役員がこのような事態を引き起こしましたことを心よりお詫び申し上げます。

 事件の詳細については今後を待たなければわかりませんが、役員会では当該役員を解任すると共に、今後の対応について協議を重ねております。どのようなことがあっても我々の理念はゆるぎなく変わるものではありません。二度とこのような悲劇を起こさぬよう、役員一同心を新たにし、この事件と真摯に向き合う所存です。

 まずは、亡くなられました被害者の霊魂に謹んでお祈りをお捧げ致します。また、被害者のご遺族、加害者のご家族のためにもお祈りいたします。どうぞ皆様におかれましても共にお祈りくださいますようお願い申し上げます。
                                  
                                                  2021年3月24日
                                           日本カトリック障害者連絡協議会
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